2008年01月20日

AさんとBとCと...

新しい年が始まって...

悪い知らせや悲しい知らせを覆い隠すかのように

嬉しい知らせが重なった。


ひとつめはAさんという人の話。

Aさんは、僕が大学に入った頃すでに大学院生だった人だ。
Aさんは文系の博士課程で研究活動を続けていた。

文系の大学院生をめぐる現状は厳しい。
たとえ博士号を持っていても、その身分は保障されない。

そのAさんが、旧帝大の1つである大学で、4月から教員になることが決まった。Aさんの子どもはもう4歳になるとか。嬉しいニュースだった。

Aさんからいただいた賀状にはこう書かれていた。


人間を相手にした相互行為はなかなか大変ですが、批判精神だけは持ちつづけて論文を書いていって下さい


と。この一言が、僕には刺激になった。


ふたつめは、今年卒業になる2人の後輩BとCの話。

日本一を決める大会で

BとCがそれぞれ5回戦の相手に勝利し入賞した。

試合が終わったあとに、2人はそれぞれ僕のところに来た。


Bは「halさんのおかげです」と言った。
褒められたり感謝されたりするのは正直苦手なのだが、昨日のその一言は素直に聞くことができた。

5回戦で当たる相手に勝利するため、Bとは大会の直前に僕に練習を依頼した。先週の3連休は、ずっとBとの練習だった。

こうして練習を依頼されるのは今回で何回目になるだろう。Bは高校時代からうちの大学の練習に通っていたから、Bとは5年間という長い時間ずっと練習し続けてきたことになる。

5年間という時間は長い。Bとの練習を続けるうちに僕はいつの間にか上達し、今の僕がある。この5年間、ほかの誰よりもBと練習をする時間が長かった。それが最後になるかと思うと、なんだか寂しい気もする。


ここ1年間くらいで多く練習をするようになったCとは、12月からずっと朝練をしていた。この土地は寒い。昨夜9時の気温は0度だった。朝はさらに冷える。暖房器具のない朝の練習。僕に気を遣ったCが、朝ごはんを作ってきてくれることもあった。

Cの対戦相手と同じ用具を用意し、僕は朝6時には起きて体育館に通った。Cの練習の質は高い。Cとの密度の高い1時間ばかりの練習で僕は毎朝ヘトヘトになっていた。何度も日本一のタイトルを獲得しているCの競技へのこだわりは、日々の取り組みにも表れていた。


この1ヶ月と半月は、BとCの相手に加えて、本業の方でもいくつもの発表が重なった。指導教官との面談は今月に入ってから毎週のようにある。正直なところ身体はボロボロで、睡眠時間は明らかに少なくて、友人が「疲れてるよ」と言って僕を心配することもあった。ある人には「覇気がない」と言われた。疲れがピークで研究室での作業がはかどらないときには、全てを投げ出したい気持ちにも駆られた。それでも、BとCのサポートを続けることに意味はあったと思う。自分自身のためにも。


僕のささやかな競技活動がこんな大きなところに接続されたことに僕は感謝しよう。卒業後もBとCは競技を続ける。今度はプロという形で。

そして、

僕は僕でまた別の道を歩き続けるために、今日もまた頑張ることにしようか。Aさんの励ましを思い出して...。
posted by hal at 14:09| 晴れ| Comment(39) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月05日

8度目の太陽

2008 015.jpg

昔の写真に刻まれた日付け

01.01.01

そのときから

毎年のように続けて

もう8度目になる

1回は東京のある場所で

1回は沖縄の最南端の島で

残りの6回は横浜のある場所で

海から昇る太陽を見ていた

変わらぬ太陽に

人々の期待が重ねられて

妙に眩しかった

夜なのか朝なのか

暗いようで明るい空

年に1度なのにいつもと同じような

静かに見ていたら

騒がしい声が聞こえる

やけに寒いのに

妙にあったかい奥の底


一瞬に魅せられて


結局、僕は海が好きなのだろう

島にいればいつでも海が見られるのだろう


来年には島に行きたい

自分に迷ってる暇はなく

「学問を疎かにしたら許さねえぞ」
「遊んでる暇はねえぞ」

師の言葉はいつでも重く

負けないように


今年はどんな年にするの?

そんなのわからないや

でも、今日の僕は

自分を大切にする年にしたいと思ったんだ

ちょっとでも

まわりを喜ばせられるように

あの太陽の何百分の一でもいいから

輝きをもらえれば

きっと笑えるから
posted by hal at 08:14| 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月31日

今年も終わりで

今年もあと20時間。

4時間後の高速バスに乗って、僕はゆっくり実家へと。

今日の夕方会ったある人から

「今年はどんな年でしたか?」

と問い掛けられて、

僕は「色んなことがあったけれど、あっという間に過ぎ去った年」と答えたと思う。

大学院に進学して、研究生活も本格的に開始されて、初の海外にも行ったし、名古屋には2回行って、今年はたくさんの人と会って、部活でも新たな立場で慣れないことが多々あって、生活も大きく変わった。でも、去年の今頃のことがやけに鮮明に思い出されるからか、1年間という時間が経った気がしないというのが正直な実感だ。

少しの時間が経って、2、3のやり取りがあって...

「なんか色んな発見があった年かもしれない」

僕は言い直した。

この1年で何があったかを思い返すうちにあることに気づいた。周りにいる人間の新たな一面をみることが多かった。そんなことをふと思った。


関係の質が変わったから

見えたのかな。


その人たちが見せた新たな顔は

いつの間にか僕の活力となっていた。


小さな発見は

僕をはっとさせるには十分だった。


その人たちの大きさを感じていた。

素直に尊敬できる瞬間がそこにはあった。


来年も何か発見があればいいな


そして、僕は...
posted by hal at 04:32| 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月04日

寒い夜は星がきれいだよ

木々は全身の葉を落として一段と寒そうな格好をしている

地面は枯葉の絨毯で覆われている

北からの風は僕らに冷たい仕打ちをする

街は眩しい光のなかで冬色に染まっていく

街行く人々は

重ねた服にそれぞれの色を乗せていた


ふと上をみると

冬の夜空に無数の星が散りばめられている


帽子を2つ買った


冷たい風が降りてきて

息が白くなってきた


誰にどう見られるかは問題じゃなかった

ただ被っていたかった

帽子の中に何かを隠したかったのかもしれない


凍りつくような寒さの中で

街の色が眩しかった


寒さに震えながら何かを思い出していた

遠い昔のような懐かしいような

不思議な感覚


夜空に輝く星たちは

それぞれに色を持っていた


冷たい風に吹かれながら

ここにはない色を思い出していた

ため息にも似た白い息が心を落ち着かせる


街の片隅で

壁に寄りかかって夜空を見上げる

冬空に散りばめられた星がきれいだった
posted by hal at 04:58| 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月01日

煙に乗せて

口にくわえた煙草に火をつけて、煙を吐き出す人たち

そんな光景を見て羨ましくもある

別に煙草を吸う人をかっこいいだなんて思ってるわけじゃない

 ―― あんな風に嫌なことをすべて空に投げ出せたら・・・

最近、ぼくのまわりの人たちがどこか疲れてる

 ―― それはどんなに気持ちがいいのだろうか?

何て言って声をかけていいか

 ―― 冷たい秋の夜空に震えるこころ

正直わからないときもあったりする

 ―― 嫌なことばかりじゃないはずなのに、どこか疲れてる人

義務と責任に追われて

 ―― 煙草の煙に乗せて、全部空に投げられたら・・・

自由に生きられないことで

 ―― non-smoker ・・・ 何も吐き出せない人々

抱え込む人たち

 ―― 時間だけが過ぎていって・・・

煙に乗ってどこかに流れていけたらいいのに

 ―― 忙しさのせいで大切なものを見失って・・・

明日からはまた
 
 ―― 冬が近づいてきた

笑顔を絶やさず

 ―― 吐く息はどんどん白くなって

色んなしがらみを超えて

 ―― 煙草の煙みたいに・・・

自由に生きてほしい

羽がなければ支えになってあげるから・・・
posted by hal at 02:09| 雨| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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